仮想通貨のMOAC(MOAC)とはどういうものなのか特徴をわかりやすく解説していきたいと思います。
MOAC(MOAC)とはイーサリアムのブロックチェーンを利用したERC20トークンで、スケーラビリティを改善した新たなブロックチェーンを構築することを目的としています。
MOACはMother Of All Chainsの頭文字をとっているようです。
プラットフォーム型で最も有名なのはイーサリアムだと思いますが、2018年6月時点で1000を超えるDapps(分散型アプリケーション)が作成されており、スケーラビリティに関する懸念の声も上がってきています。
スケーラビリティ問題を簡単に説明すると、イーサリアムではDappsをすべてイーサリアムのブロックチェーン上に展開しているためアプリケーションが増えるほど処理するトランザクションが増えていくことになり、処理が追い付かなくなるということです。
イーサリアムでは今後のアップデートでスケーラビリティ問題を解決するとしていますがこれにはもうしばらくかかるでしょう。
MOACでは下記のような特徴を有しています。
- マザーチェーンとマイクロチェーン
- 選べるコンセンサスアルゴリズム
- ブロックチェーンシャーディング
- クロスチェーン
マザーチェーンとマイクロチェーン
MOACは多層構造を取っており、それぞれの層で処理することを分けることによって処理性能を向上させています。
メインのチェーンはマザーチェーンと呼ばれ、その役割を簡単に説明すると各階層で入力されるデータの管理・統合になります。
マザーチェーンにはスマートコントラクトが実装されておらず、それを行うのは自由に作成できるマイクロチェーンと呼ばれるサイドチェーンになります。
開発者は自由にマイクロチェーンを作成し、そこに独自のDappsを作ることができます。
選べるコンセンサスアルゴリズム
作成したマイクロチェーンでは開発者が自由にコンセンサスアルゴリズムを選べるようになっています。
そのため用途に合わせてPoWを選んだりPoSを選ぶことで承認作業の効率を高めることができるというわけです。
ブロックチェーンシャーディング
トランザクションの処理にはシャーディングという技術も使われており、簡単に説明すると各トランザクションを細かく分けてそれぞれをマイナーが並行処理していくという形になります。
細かい話は割愛しますが、MOACでは最終的にイーサリアムの100倍の処理速度を目指しているようです。
クロスチェーン
MOACではクロスチェーンを使って別のブロックチェーンにアクセスし、取引所を介することなく通貨の交換ができる分散型取引所(DEX)の構築も目指しています。
これが実現すれば専用のウォレット内で手軽に通貨の交換ができるようになります。
他にもまだ特徴はあるのですがここでは割愛しておきますね。
結局言いたいのはMOACが目指しているところはイーサリアムの完全上位互換という感じです。
MOAC(MOAC)の時価総額
MOACの時価総額ランキングは以下の通りです。
この記事を書いているときは時価総額ランキング78位で1MOACあたり452円となっていました。
順位だけ見ると大したことなさそうに見えますが、市場に登場してからまだ半年もたっておらず、コインマーケットキャップを見るとランキングに登場したのは2018年の6月になってからでした。
そう考えるといきなりトップ100に入ってきたことになるのでかなり注目を集めているということになると思います。
MOAC(MOAC)のチャートと今後の将来性は?
MOACの全期間の価格チャートは以下のようになっていました。
公開され直後は1700円ぐらいでしたが順調に下落していますね。
ただこれは2018年に入って仮想通貨自体が下げ相場になっていることも要因の一つなのでしょう。
途中で取引量が増えているところもあるのでまだまだこれから認知されていけば上がる要素は十分あると思います。
とはいっても似たような仮想通貨は多数あり、実際にDappsが作成されないとまだ何とも言えませんね。
今後のロードマップは以下のようになっていました。
これから作成されるDappsに期待ですね。
MOAC(MOAC)が購入できる取引所は?
MOACは2018年6月時点でBit-Zのみで取引されていました。
今後他の取引所に上場されれば高騰していく可能性が高いため興味のある方は今のうちに仕込んでおくといいでしょう。