仮想通貨のMaker(MKR)とはどういうものなのか特徴をわかりやすく解説していきたいと思います。
Maker(MKR)とはペッグ通貨であるDai(DAI)の価格を安定させるための仮想通貨です。
ペッグ通貨とは法定通貨と連動して価値を一定にした通貨のことで、Daiは1DAI=1USDとなるように設計されています。
同じような通貨としてTetherがありますが仕組みが大きく異なっています。
Tetherの価格を安定させる仕組みを簡単に説明すると以下のようになっています。
- Tether Limitedに法定通貨を入金 → 同額のTetherを発行
- Tether LimitedにTetherを入金 → 同額の法定通貨を支払い入金されたTetherは処分
つまりTetherの価値はTether Limitedという会社によって左右されており、中央集権的なものになっています。
それを解決できるのがMakerとDaiの仕組みで、Tether Limitedに当たるのがMakerというわけです。
Makerではトークンの所有者がCDP(Collateralized Debt Position)と呼ばれる仕組みを利用してDaiの価値を安定させています。
Makerの所有者はCDPにイーサリアムを担保として預けることでDaiを自由に発行することができ、逆にイーサリアムを引き出せばDaiをバーンすることができます。
Daiの価格は生成コストを操作することで一定に保たれています。
Daiの価格がターゲット価格(1USドル)より安い時
生成するコストを高くする -> 流通量が下がる -> DAIの価値が上がる -> ターゲット価格に近づく
Daiの価格がターゲット価格(1USドル)より高い時
生成するコストを安くする -> 流通量があがる -> DAIの価値がさがる -> ターゲット価格に近づく
これによりTetherで問題となっていた中央集権的な構造から脱却することができ、すべてのMakerホルダーが価格安定のための責任を負うことになります。
このような仕組みをDAO(自立的分散型コミュニティ)と呼びますね。
中央集権から脱却したペッグ通貨としてDaiとMakerは注目を集めています。
Maker(MKR)の時価総額
MKRの時価総額ランキングは以下の通りです。
この記事を書いているときは時価総額ランキング42位で1MKRあたり82323円となっていました。
Makerは最大供給量が100万枚しかないので単価が高くなっていますね。
まだまだビットコインの影響が大きいことは否めませんが、徐々に認知度も上がっているようです。
Maker(MKR)のチャートと今後の将来性は?
MKRの全期間の価格チャートは以下のようになっていました。
2017年公開された比較的新しい通貨ですが、2018年には20万円ぐらいまで高騰しています。
最も安かった時期は2000円弱ぐらいだったので100倍に高騰していることになりますね。
MakerはTetherと比べるとまだ歴史が浅い通貨であるためまだ様子見をしている方もいるのでしょう。
ただその仕組みからいずれTetherに取って代わる可能性は否定できません。
Tetherには投資要素は全くありませんが、Makerには投資する価値は十分にあるので興味のあるかたは購入してみてはいかがでしょうか?
Maker(MKR)が購入できる取引所は?
Makerの取引はOKExや最近勢いのあるBiboxでの取引量が多かったです。
OasisDEXというMaker専用の分散型取引所でも取引されていましたね。
Makerを購入したい場合はどれかを利用するといいと思いますよ。