仮想通貨と円天の違いをわかりやすく解説していきたいと思います。
円天とは過去にL&G社という会社が発行した電子通貨で、わかりやすく言うと楽天やAmazonなどのポイントと同じようなものです。
当時はこのような電子通貨自体が珍しいことに加えて、利用者には驚くような配当が当てられていたためまたたく間に加入者が増えていきました。
- 1口100万円で年利36%/3ヶ月で9%(9万円)の配当
- 元本保証・解約自由
- 預けた金額と同額の疑似通貨「円天」を毎年支給(円天は円天市場で利用可能)
しかし出資者への配当が高すぎたため資金繰りはすぐに悪化していき、新規加入者からへたお金を配当に回すという自転車操業になっていきます。
その後配当は円から円天になり、更にその後は配当すらなくなってようやく出資者たちも詐欺であることに気が付きました。
被害者およそ37,000人、被害額約1,285億円、元会長以下22人が実刑判決を受けるという規模の大きな事件となったというわけです。
一方、ビットコインなどの仮想通貨は円天のように発行主体がなく、マイニングなどによって新たな通貨が発行される仕組みとなっています(アルトコインはまた別ですが)。
ビットコインが信頼できる1つの要因として中央集権からの脱却があったのですが、最近ではマイニングがいくつかの企業によって独占されており、流通が彼らによって支配されているという意見も出てきています。
またビットコインは実際の通貨として現実世界でも利用できるようになっていますが、円天はごく一部の地域でしか利用することができませんでした。
もちろんL&Gが破綻した後は円天は紙切れ同然となってしまい無価値となりました。
ビットコインもそうなる可能性が0というわけではありませんが、限りなく0に近いでしょう。
このように仮想通貨と円天では根本的な仕組みから異なっているため、ビットコインなどの仮想通貨は日本でも多くの方に受け入れられているというわけです。
YENTEN (YTN)とは?
仮想通貨には円天コイン(YTN)というものがあり、完全に円天事件のパロディとして作られたネタコインが存在します。
ネタコインですがきちんとしたサイトも作られており、ホワイトペーパーもしっかりと作成されているようです。
このサイトにアクセスするとセキュリティに引っ掛かったような画面になってしまいますが、ちゃんとしたサイトなので安心してください。
3行目のリンクから正式なサイトにアクセスすることができます。
円天コインのこれまでのチャートは以下の通りです。
完全にビットコインと同じように変動していますね。
ただし取り扱っている取引所はがごく少数なので高騰しても売り抜くのは難しいでしょう。
購入してみたいという方は下記の取引所で取り扱っているのでご覧になってみてください。