仮想通貨のEnigma/エニグマ(ENG)とはどういうものなのか特徴をわかりやすく解説していきたいと思います。
Enigma/エニグマ(ENG)とは分散化された情報管理プラットフォームを構築することを目的とした仮想通貨になります。
エニグマはイーサリアムのブロックチェーンを利用したERC20トークンで、アメリカの名門校MIT(マサチューセッツ工科大学)の学生チームによって考案されたプロジェクトとなっており、大きく分けて以下のような2つの特徴があります。
- スマートコントラクトを秘匿化したシークレットコントラクト
- 仮想通貨市場のデータ管理プラットフォーム
スマートコントラクトを秘匿化したシークレットコントラクト
スマートコントラクトはイーサリアムに実装されている契約を自動で履行してくれるシステムのことですが、その内容は誰でも閲覧できるようになっておりプライバシーが守られていませんでした。
もちろんこれには透明性を確保できるというメリットもあるのですが、企業秘密など秘匿性の高いデータのやり取りには向いていません。
そこでエニグマはスマートコントラクトをブロックチェーンの外(オフチェーン)で実行し、内容を秘匿化する技術が盛り込まれました。
これにより秘匿性の高い情報でも面倒なやり取りをすることなく取引できるようになるといわれています。
例えば究極の個人情報といわれているDNAの情報は遺伝子解析をした会社が厳重に保管しており、製薬会社はそのデータを利用したい場合は遺伝子解析会社から秘密保持規約にサインしてようやく手に入れることができます。
この時DNAのデータは手に入りますがそのDNAを持った人物がどのような生活をしてどのような人間であるのかは全くわかりません。
そこでやり取りの内容が秘匿化されるエニグマを用いることで個人と製薬会社が直接つながることができ、安全に情報のやり取りを行うことができるようになるといわれています。
そのためこの分野での研究が加速するのではないかと期待されています。
仮想通貨市場のデータ管理プラットフォーム
エニグマにはシークレットコントラクトに加えて情報管理プラットフォームとしての機能も備わっています。
このプラットフォームではエニグマが数年にわたって解析した仮想通貨市場の情報が蓄積しており、ユーザーはENGを使ってその情報を購入することができるようになっています。
更にエニグマにはDappsを構築する機能も備わっており、手に入れた仮想通貨市場の情報を基にBotを作成し、投資のためのシステムを作ることができるようになっているのです。
誰でも自由に取引のためのシステムを作ることができるので、そのうち優秀な自動トレードシステムなどが作られる可能性は高いですよね。
以上のような機能を備えたエニグマは大手企業や投資家たちから注目を集めているというです。
Enigma/エニグマ(ENG)の時価総額
ENGの時価総額ランキングは以下の通りです。
この記事を書いているときは時価総額ランキング80位で1ENGあたり154.円となっていました。
上場直後は40円近くまで下落していたのでそれを考えると高くなっていますね。
Enigma/エニグマ(ENG)のチャートと今後の将来性は?
ENGの全期間の価格チャートは以下のようになっていました。
参考:Enigma/エニグマ(ENG)のリアルタイムチャート
エニグマはMITの学生が発案したプロジェクトということで話題を集めましたが、上場後は下落しています。
しかし2018年には仮想通貨全体の高騰もあり900円近くまで値上がりしました。
最も安い時から考えると20倍以上になっている計算ですね。
最近は100位前後をうろうろしていたのですが、つい先日インテルと提携したとの発表がありランキングが上昇しました。
現在は仮想通貨全体の落ち込みもあり150円ぐらいになっていますが、今後高騰する可能性は十分あると思います。
Enigma/エニグマ(ENG)が購入できる取引所は?
エニグマは8割近くがBinanceで取引されていました。
手数料も安く日本人にも使いやすい取引所となっているため興味のある方はこの機会にぜひ口座を開設してみてください。