仮想通貨のバーンとロックアップの違いについてわかりやすく解説していきたいと思います。
仮想通貨が市場に出回る時、その多くは開発者や関係者などが保有している状態となっていることがほとんどです。
そのため投資家にとっては運営側がその通貨をどのように扱うかは死活問題となっており、詐欺的な仮想通貨だと値が上がったとたんすべての通貨を手放しプロジェクトを放棄してしまう業者もあるようです。
ロックアップとは運営側が保有している仮想通貨を一時的に凍結することで市場に出回らなくする手法のことで、運営側にはデメリットしかありませんがこれによって投資家にプロジェクトの本気度を伝えることができ、安心した投資家たちはこれによって更なる投資を行い多くの場合は価格が上がることになります。
例えばリップル(XRP)では保有する630億XRPのうちの90%にあたる550億XRPをロックアップするというアナウンスを出し、12月8日に無事ロックアップが完了しました。
2018年以降は毎月1日に10億XRPずつ解除されるようになっており、ロックアップ解除されたRipple(リップル)も、市場に直接売りに出すわけではなく、機関投資家やマーケットメーカーへのインセンティブとして分配するとのこと。
大規模なロックアップが行われた仮想通貨のほかの例としては、TRONが2017年12月19日に運営が保有している「34251807523.9 TRX(34%)」を2020年までロックアップすると発表しました。
これらの通貨はいずれも将来性が期待できるロードマップを作製しており、今後の価格上昇も期待されています。
ロックアップが通貨の一時凍結だったのに対して、バーンは永久凍結を意味しており、その名の通り仮想通貨を燃やしてしまうことを言います。
参考:仮想通貨のバーン(Burn)の意味とは?価格は高騰する?
バーンを行うと通貨自体の希少価値が上がるため短期的には価格が上昇する傾向にありますが、多くの場合はその後下落することになります。
簡単にまとめるとロックアップは長期的なプロジェクトを見据えユーザーの信頼を獲得するための手段、バーンは通貨の認知度を高めて流通量を拡大するための手段であると言えると思います。
どちらの手法もユーザーにとっては価格が乱高下する前触れになるので、保有している通貨がロックアップやバーンを行うことになったら価格変動をきちんと確認しておいた方がいいでしょう。