ビットフライヤー(bitFlyer)とザイフ(Zaif)を徹底的に比較してどちらがいいかを検証していきたいと思います。
日本国内の取引所と言えばCMでもおなじみのビットフライヤー(bitFlyer)とザイフ(Zaif)だと思いますが、初心者の方にとっては正直どちらを利用すればいいのかわからないという方も多いと思います。
ビットフライヤーとザイフにはそれぞれ特徴があるためどのような時にどちらを利用すればいいのか検証していきたいと思います。
取り扱い仮想通貨の種類
ビットフライヤー | ザイフ | |
---|---|---|
販売所 | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) イーサリアムクラシック(ETC) ライトコイン(LTC) ビットコインキャッシュ(BCH) モナコイン(MONA) リスク(LSK) | ビットコイン(BTC) モナコイン(MONA) |
取引所 | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) ビットコインキャッシュ(BCH) | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) ビットコインキャッシュ(BCH) モナコイン(MONA) ネム(XEM) |
これを見るとビットフライヤーでは販売所での取り扱い通貨が多く、Zaifでは取引所での取り扱い通貨が多ことがわかります。
またZaifではこれらの通貨に加えて以下のトークンも取引所で購入できるようになっています。
- bitcrystals(ビットクリスタル・BCY)
- ZAIF(ザイフ)
- CounterPartyトークン(XCP)
- PEPECASH(ぺぺキャッシュ・PEPE)
- STORJCOIN(ストレージコインエックス・SJCX)
- FISCO Coin(フィスココイン・FSCC)
- CAICA Coin(カイカコイン・CICC)
- ネクスコイン(NCXC)
- Zen(ゼン・JPYZ)
- CMS:XEM
- CMS:ETH
取り扱い種類だけ見るとZaifのほうが圧倒的に多いですが、リスクやネムなどそれぞれ取り扱っていない通貨もあるので、それらが購入したい場合は取り扱っている方を利用する必要があるでしょう。
販売所のスプレッドと取引所の手数料比較
ここでは説明を割愛しますが、販売所ではスプレッド、取引所ではmakerとtaker手数料が発生します。
これらの手数料は取引所独自に決められているため、その通貨の取引を行う場合はどちらが安いのかを見ておく必要があります。
ビットフライヤーのスプレッド
通貨 | 購入価格(JPY) | 売却価格(JPY) | スプレッド(JPY) |
---|---|---|---|
ビットコイン(BTC) | 776,152 | 757,942 | 18,210 |
イーサリアム(ETH) | 46,961 | 44,444 | 2,517 |
イーサリアムクラシック(ETC) | 1,545 | 1,476 | 69 |
ライトコイン(LTC) | 13,445 | 12,531 | 914 |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 77,404 | 72,140 | 5,264 |
モナコイン(MONA) | 383.862 | 357.878 | 26 |
リスク(LSK) | 1,057 | 985 | 72 |
ザイフのスプレッド
通貨 | 購入価格(JPY) | 売却価格(JPY) | スプレッド(JPY) |
---|---|---|---|
ビットコイン(BTC) | 782,597 | 745,871 | 36,726 |
モナコイン(MONA) | 372.987 | 343.403 | 30 |
モナコインのスプレッドにはほとんど差はありませんが、ビットコインのスプレッドには大きな差が付いていますね。
販売価格はビットフライヤーの方が安く、売却価格もビットフライヤーの方が高いという結果となりました。
つまり販売所のみを利用するなら断然ビットフライヤーの方がお得だということになります。
一方で取引所の手数料は以下のようになっていました。
ビットフライヤーの取引所の手数料
ビットコイン売買手数料 | 0.01% ~ 0.15% |
アルトコイン売買手数料 | 0.20% |
ビットフライヤーにはmakerとtakerの区別がなくどちらを利用しても手数料は同じでした。
ザイフの取引所の手数料
通貨ペア | maker | taker |
---|---|---|
BTC/JPY | -0.05% | -0.01% |
XEM/JPY | 0% | 0.10% |
XEM/BTC | 0% | 0.10% |
MONA/JPY | 0% | 0.10% |
MONA/BTC | 0% | 0.10% |
BCH/JPY | 0% | 0.30% |
BCH/BTC | 0% | 0.30% |
ETH/JPY | 0% | 0.10% |
ETH/BTC | 0% | 0.10% |
ZAIF/JPY | 0% | 0.10% |
ZAIF/BTC | 0% | 0.10% |
XCP/JPY | 0% | 0.10% |
XCP/BTC | 0% | 0.10% |
BCY/JPY | 0% | 0.10% |
BCY/BTC | 0% | 0.10% |
SJCX/JPY | 0% | 0.10% |
SJCX/BTC | 0% | 0.10% |
FSCC/JPY | 0% | 0.10% |
FSCC/BTC | 0% | 0.10% |
PEPECASH/JPY | 0% | 0.01% |
PEPECASH/BTC | 0% | 0.01% |
CICC/JPY | 0% | 0.10% |
CICC/BTC | 0% | 0.10% |
NCXC/JPY | 0% | 0.10% |
NCXC/BTC | 0% | 0.10% |
CMS:XEM/JPY | 0% | 0.10% |
CMS:ETH/JPY | 0% | 0.10% |
これらを比較するとBTC/JPYにおいてザイフはマイナス手数料が適用されているため、圧倒的にこちらの方が安く取引ができるということになります。
他の通貨に関してもザイフならmakerで取引すれば手数料は発生しないため、良く取引所を利用するというかたはザイフを利用した方がいいでしょう。
セキュリティ比較
ここまで見るとビットフライヤーよりもザイフの方が優れた取引所に見えますが、実はセキュリティ面においてはビットフライヤーの方が圧倒的に優れています。
参考:ビットフライヤー(bitFlyer)の安全性・セキュリティ対策は大丈夫?
ザイフは2018年1月にAPIキーの不正利用および不正アクセスの報告があり、人数は少ないながらも被害が発生したようです。
取り扱っているのは仮想通貨とはいっても普通の通貨と同じ財産であるため、個人的にはセキュリティのしっかりしているビットフライヤーの方がおすすめですね。
補償制度比較
セキュリティがしっかりしているといってもデジタル情報である以上は絶対安全とは言えませんよね?
そこで重要なのが補償制度なのですが、ビットフライヤーはいち早く日本円の不正出金に関して補償制度を設けましたが、ザイフでは2018年4月現在でまだ補償制度がつくられていません。
ただザイフの不正出金に関しては失った額と同額の仮想通貨を補償するという通達もあったようなので、補償制度がないからといって絶対に補償してもらえないということでもなさそうです。
とはいってもきちんと補償制度を確立してもらわないと利用する側からすると不安ですよね。
なので補償面からみてもビットフライヤーの方が安心して利用できると思います。
結局どっちを利用したらいいの?
個人的には利用する取引所はケースバイケースで変えていけばいいと思っています。
例えばビットコインとイーサリアムとビットコインキャッシュだけしか取り扱わないという場合はビットフライヤーだけで十分だと思います。
しかしNEMなどの取り扱いが少ない通貨に関してはザイフを利用した方がいいですし、場合によってはビットコインなどもザイフで取引した方が安く購入できることもあるでしょう。
よって仮想通貨初心者の方は慣れてくるまではビットフライヤーだけ利用して、慣れてきて安く取引したいと思ってきたらザイフの口座を開設すればいいと思いますよ。