仮想通貨のスマートコントラクトとは?わかりやすく解説

仮想通貨のスマートコントラクトとはどういうものなのかわかりやすく解説していきたいと思います。

仮想通貨について調べている時にスマートコントラクトという言葉を目にしたことがある方は多いと思います。

スマートコントラクトは時価総額2位のイーサリアムに用いられている技術で、その利便性からイーサリアムを元にした多くのアルトコインも誕生しています。

スマートコントラクト(Smart Contract)とは日本語に直訳すると”賢い契約”という意味で、ビットコインが決済のみを目的として作られているのに対してイーサリアムなどスマートコントラクトが実装されている仮想通貨は決済以外にも契約の履行などに応用できるとされています。

スマートコントラクトと言う発想自体は2000年以前にもあり、

契約という行為において、紙の文書を保管したり、第三者の承認を得るのはコスト(手間や費用)やリスク(承認した第三者の裏切り)が大きすぎるという課題に対し、契約文や合意の証拠をオンライン上で分散管理すれば解決できる

と考えられていました。

しかしながらオンライン上で管理するにはハッキングによるデータ改ざんが課題として残されていました。

それを解決したのがビットコインに使われていたブロックチェーンという画期的な技術になります。

オンラインに分散されて保存されたデータはハッキングにより改ざんされてもすぐに別の媒体に保存されているデータによって整合性が確認されるためデータの改ざんが極めて難しくなり、これにスマートコントラクトを追加することによって第三者を介さず契約の履行ができるようになったのです。

スマートコントラクトの技術はよく自動販売機にたとえられます。

自動販売機にお金を入れてボタンを押せば人の手を介さず飲み物を手に入れることができますよね?

このように物のやり取りを自動化できるのがスマートコントラクトの最大メリットであり、土地登記への活用、婚姻届、出生届、公的年金記録等あらゆる契約に応用することができるといわれているのです。

スマートコントラクトを採用している仮想通貨はイーサリアムのほかにはLisk(リスク)やNEO(ネオ)あたりが有名どころですね。

2017年6月にはトヨタ自動車や三菱東京UFJ銀行がスマートコントラクトを用いた事業に参入しており、今後ますます発展が期待される技術であることは間違いありませんね。

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