仮想通貨で頻繁に目にするようになったセキュリティトークンとはどういうものなのかわかりやすく解説していきたいと思います。
セキュリティ(Securities)とは証券を意味しており、セキュリティトークンとは証券をトークン化したもののことを言います。
一般的な仮想通貨とは異なり現実に存在する証券によって価値が裏付けられているのが特徴です。
ICOで発行されるトークンには2018年10月現在で大きな規制はありませんが、セキュリティトークンになるとSECのような機関から厳しい規制を受けることになります。
そのためICOで横行している詐欺がなくなるのではないかと期待を集めている半面、第3者による影響を受けない分散構造が脅かされるという懸念もあります。
賛否両論はありますが、今後は規制に準拠したセキュリティトークンが一般的になるという意見が主流となっています。
セキュリティトークンにするメリットは証券をトークン化することによって流動性が向上したりコストを大きく削減できたりすることにあります。
なにより今まで機関投資家しか投資できなかったようなものに個人が投資できることが最大のメリットであるといえるでしょう。
一般的なトークンを発行して資金を調達するICOに対して、セキュリティトークンを発行して資金集めを行う方法をSTO(セキュリティ・トークン・オファリング)と呼びます。
ICOではイーサリアムなど多くのプラットフォームがつくられていますが、STOではPolumathやSwarmと言ったプラットフォームがつくられています。
規制に準拠する必要があるためSTOプラットフォームはまだ数が少ないですね。
しかし最近になってSTOの関心が高まってきておりどちらの銘柄も価格が上昇してきています。
特にSwarmではこれまでにRipple社、Coinbase社、Robinhood社など名だたるテクノロジー企業のプライベートエクイティをセキュリティトークン化したことでも知られています。
この流れは今後も強まって行くと考えられており、将来的にはセキュリティトークンの市場は1000兆円に達するという予測も出ているほどです。
ICOからSTOへの移り変わりは必然と言えば必然であるため今後はこちらも注目しておくことをおすすめします。