仮想通貨のHero(HERO)とはどういうものなのか特徴をわかりやすく解説していきたいと思います。
Hero(HERO)とは東南アジアに焦点を当てた金融プラットフォームを提供している仮想通貨になります。
東南アジアでは急速にインターネットインフラが整い始めており、6億人以上いる人口のうち2億6千万人がインターネットユーザーであるという調査結果もあります。
この人口は2020年までに4億8千万人に達するといわれており、インターネットの普及と共に経済が成長すると期待されています。
スマートフォンの普及率もかなり高くなっており、多くの人がスマートフォンを所有しています。
一方で銀行口座を持っているのは人口のたった27%にとどまっており、与信や融資が受けられない状況となっています。
このようなアンダーバンクの状態にある国で利用されているのは主に質屋なのですが、年利100%以上は当たり前で人々は不当な利子に苦しんでいます。
こうした状況を改善するためHeroではモバイルで簡単に利用することができる金融プラットフォームを作り、誰でも簡単に低金利で利用できるサービスを提供しようとしているというわけです。
基本は担保付の融資ですが、信用度が上がってくると無担保での借り入れもできるようになるとのこと。
更にトークン保有者には利息収入の最大20%を受取ができるとのこと。
非常に興味深いプロジェクトで日本でもプロモーションが行われており、ICO終了時点でのコインの保有率の約80%は日本人だとも言われていました。
ですが大きくICO割れを起こしてしまい日本では詐欺案件としてい扱われることになってしまったのです。
プロジェクトの内容はそれとは一切関係ありませんから勘違いしないようにしてくださいね。
公式サイトにあるホワイトペーパーが珍しく日本語に対応しているので興味のある方はそちらもご覧になってみてください。
Hero(HERO)の時価総額
HEROの時価総額ランキングは以下の通りです。
この記事を書いているときは時価総額ランキング1843位で1HEROあたり5.99円となっていました。
大きくICO割れを起こしており、流通量もはっきりしていないためこの順位となっています。
ほとんど取引が行われていないため把握しづらいんでしょうね。
Hero(HERO)のチャートと今後の将来性は?
HEROの全期間の価格チャートは以下のようになっていました。
ICOの段階では1HERO=0.005ETHだったようです。
当時のレートから考えると1HEROあたりだいたい500円ぐらいになる計算になってしまいますね。
上限発行枚数が14,765,425HEROなので決して高すぎるとは思いませんが、現在の価格から考える100分の1近くになっているわけですからちょっとヤバいですね。
ツイッターなどのSNSを見てもフォロワー数がかなり少ないので全然注目を集めていないということもわかります。
開始当初はソフトバンクやアリババといった超巨大企業が提携していたのですが、現在は公式サイトから姿を消しています。
不安要素しかないのでこれではちょっと手が出しにくいですね。
ちなみに最初に上場したのはQRYPTOSという取引所だったのですが日本人では利用することができず、注目度も引くかったため流動性が全くなかったようです。
Hero(HERO)が購入できる取引所は?
現時点ではすべてがHitBTCで取引されていましたが、残念ながら日本人では利用することができません。
取引高もかなり少ないのでこのまま埋もれてしまう可能性は十分あるでしょう。
購入したい場合は取りあえず他の取引所に上場するのを待つしかなさそうです。