仮想通貨のSteem(STEEM)とはどういうものなのか特徴をわかりやすく解説していきたいと思います。
Steem(STEEM)とはブロックチェーンを使ったソーシャルメディアプラットフォームの構築を目的とした仮想通貨になります。
日本にも同じコンセプトのALISという仮想通貨がありますが、あれはSteemに影響を受けて作られた物になります。
ALISを知っている人はコンセプトはほとんど同じなのですが、従来のソーシャルメディア(フェイスブックやツイッターなど)ではユーザーが投稿やいいねなどのアクションを起こしても一切報酬は発生しませんでした。
また嘘の情報も簡単に拡散するようになっており、信頼性がいま一つでした。
Steemでは「投稿」「コメント」「投票(いいね)」を行うことによってSteemのプラットフォームであるSteemitから報酬を受けることができるようになっており、投稿者は信頼性の高い記事を、閲覧者は少しでも信頼性の高い記事に対してアクションを起こすように促されます。
Steemitでは用途に合わせて3つの通貨が利用されています。
- STEEM
- Steem Power(SP)
- Steem Dollar(SBD)
記事を書いた人は報酬を受け取る方法を「SPとSBDを半々で受け取る」「すべてSPで受け取る」「報酬を受け取らない」の3つから選べるようになっています。
STEEM
ユーザーに報酬を支払うために毎年新規発行されており、年間100%ずつ発行量が増えていましたが、運営元がインフレを恐れて年間0.95%の発行量になるように調整しているようです。
取引所ではビットコインなど他の通貨と交換することができ最終的には現金にすることもできます。
一方でSteemit内で利用するためのSPやSBDに両替することもでき、SPに両替することをパワーアップと言います。
Steem Power(SP)
コンテンツ報酬として受け取ることができるようになっており、SP保有量が多いほど投稿やコメントの価値に影響を与えることができるようになっています。
またSPの保有量が多いほど投票(いいね)できる回数が多くなり、投票によって得られる報酬が大きくなります。
保有しておけばそれだけで利子を受け取ることもできますがSTEEMに両替することもできます。
ただし1週間に保有しているSPの13分の1までしか両替することができず(以前は104分の1)、すべてを両替するには13週間(約3ヶ月)かかります。
SPからSTEEMに替えることをパワーダウンと言います。
Steem Dollar(SBD)
SPと同じようにコンテンツ報酬として受け取ることができ、「1SBD=1ドル」になるように調整されています。
SBD単体でもすでに上場されており、現時点での価格は以下のようになっています。
この記事を書いている時点では1SBD=1.98ドルとなっていましたが(笑)。
またSPと同じように持っているだけで利子がつき、3.5日かけてSTEEMに両替できる(以前は7日)ようになっています。
3種類も通貨があると少しわかりづらいですが、Steemitを活用したいならSPが最も重要になると覚えておくといいでしょう。
Steem(STEEM)の時価総額
STEEMの時価総額ランキングは以下の通りです。
この記事を書いているときは時価総額ランキング26位で1STEEMあたり360円となっていました。
現時点ではSteemitはβ版が稼働しているようで、正式にリリースされることになったら高騰する可能性は十分あるでしょう。
Steem(STEEM)のチャートと今後の将来性は?
STEEMの全期間の価格チャートは以下のようになっていました。
STEEMは2016年の4月に公開されてからすぐにビットコインの高騰もあり大きく価値をあげました。
一時は時価総額3位につけたほどの人気を集めています。
2018年の1月にふたたび仮想通貨の高騰がおこり、そこで800円近くまで行きました。
その後は下落傾向にありましたが2018年の4月にHuobiに上場が決まると再び価格が上昇したようです。
現在は落ち着いてきていますが、正式にサービスが開始するとまた高騰する可能性は高いですね。
Steem(STEEM)が購入できる取引所は?
BTC建てでの取引が多いのはBinanceとBittrexになっていました。
Binanceは手数料も安く口座開設も簡単なため非常におすすめの取引所です。
まだ口座を持っていないという方は是非利用してみてください。