分散型取引所(DEX)の構築を目的としている仮想通貨の銘柄を一覧にして紹介していきたいと思います。
分散型取引所(DEX)の詳細に関しては以下の記事を参考にしてください。
またここで挙げている物はあくまで私が把握しているもので他にもあると思いますが、他に知っているという場合はコメントなどを頂けると嬉しいです。
Stellar Lumens/ステラ(XLM)
Stellar(ステラ)は2014年7月にリップルの創業者でもあるジェド・マケレーブ氏を中心に開発された仮想通貨で、基本的な仕組みはリップルと同じ物になっています。
2018年の2月にStellar Lumens(XLM)の分散型取引所であるStellarportが実装され話題を集めました。
時価総額ランキングでもかなり上位にいますし、プロジェクト内容も非常に実用的であるため今後も期待できる仮想通貨の一つです。
0x/ゼロエックス(ZRX)
0x(ZRX)の分散型取引所ではイーサリアムのブロックチェーン上で発行されているトークン同士(ERC20)を手数料がほぼ無料で交換できるようになります。
「オフチェーンオーダーオンチェーン決済」を採用しており手数料を極限まで安くしているのが特徴で、取引所で重要な要素となる流動性も確保できるような仕組みとなっています。
時価総額ランキングでもこの記事を書いている時は31位でしたし、分散型取引所自体はまだ稼働していませんが、個人的にはかなり期待できる仮想通貨の一つだと思っています。
Waves/ウェーブス(WAVES)
Waves(WAVES)を端的に説明すると資産をデジタル通貨(仮想通貨)に変えて、より安全に保管、管理、取引、分析するための金融プラットフォームとなっており、プロジェクトの一環として分散型取引所を作っています。
分散型取引所はすでに稼働しており、ウォレットを導入することで誰でも利用できるようになっており、誰でも簡単にトークンを発行できるという特徴もあります。
時価総額ランキングも上位の方ですし、すでにWavesを利用したICOなども実施されているため今後ますます利用が増えていく分散型取引所の一つだと思います。
Loopring/ループリング(LRC)
Loopringに関してはあまり取り上げている人がおらず、自分で調べてみても際立った特徴は内容に思いました。
動画があるのでこれを見てわかる方はご覧になってみてください。
正直なぜこの仮想通貨がこの順位にいるのかはよくわかりません。
おそらく自分には把握できていないメリットがあるのだと思いますが、ご存知の方は教えていただけると嬉しいです。
Kyber Network(KNC)
Kyber Network(KNC)の分散型取引所には「決済API(Application Programming Interface)」という機能が組み込まれており、例えばICOで支払いがイーサリアムのみの対応になっていてもKyber Networkの決済APIを利用すればビットコインなどを自動で両替してくれて参加できるというものになっています。
Kyber Network(KNC)のプロジェクトにはイーサリアム(ETH)の創設者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏がアドバイザーとして入っており、開発当初からかなりの注目を集めていました。
取引所はすでに稼働しており今後どのようにしてユーザーを増やしていくかが課題となっています。
時価総額ランキングは分散型取引所の中では中堅どころと言った感じで、今後どうなっていくかは注目ですね。
Bancor/バンコール(BNT)
Bancor(BNT)はプロジェクト開始からかなりの注目を集めており、2017年6月にICOを実施した際には歴代5位の約171億円を調達するのに成功しています。
Bancorには通貨の流動性を担保するという特徴が備わっており、ユーザーはわざわざ価格を設定する必要がなく、更に自動で売り手と買い手をマッチングしてくれるので取引が成立しやすくなっています。
分散型取引所はすでに稼働しており、2018年5月1日現在で1日に約856BTC相当の取引があります。
時価総額ランキングでも中堅どころに位置しており、より多くの人に認知されれば更に価格が上がっていく可能性は十分あります。
AirSwap/エアスワップ(AST)
AirSwapはイーサリアムブロックチェーン上に作られたERC20トークン専用の分散型取引所(DEX)でフリーマーケット感覚で仮想通貨のやり取りをすることを目的としています。
先に紹介している0xや後に紹介するEtherDeltaなどと同じようなコンセプトですね。
AirSwapでは取引板存在せず、売り手は買い手を、買い手は売り手を探すようになっており、需要と供給のマッチングを行うことで不正をなくし、適正価格でやり取りすることができるようになります。
まだ分散型取引所は実装されていないため、これが実装した時に価格がどのように変化するのかは注目ですね。
Counterparty/カウンターパーティ(XCP)
Counterpartyでは独自トークンを発行できるのが最大の特徴で、これまでにZAIFトークン、ぺぺキャッシュ、ビットクリスタル、FSCC、CICCなどもCounterpartyトークンといったものが実際に市場に出回っています。
分散型取引所はすでに稼働していますが、まだ取引量が少ないため今後ユーザー数を増やすのが課題ですね。
Counterpartyは認証作業でバーンを行うことになっており、詳しくは割愛しますが利用されればされるほど希少価値が上がっていく性質があります。
取引所のユーザーが増えれば高騰する可能性はあると思いますが、正直なところ同じトークンを発行するならWavesの方が使い勝手はいいと思います。
IDEX Membership(IDXM)
IDEX Membership(IDXM)はAurora(オーロラ)という総合的な金融プラットフォームの構築を目的としている仮想通貨のプロジェクトの一つで分散型取引所を構築しています。
分散型取引所はすでに稼働しており、IDEXの独自トークンであるIDXMを保有していることにより下記のようなメリットがあるようです。
- IDXMは、2021年までIDEXの取引を無料または割引にする権利を与える
- 各IDXM(1 IDXM)はトークン所有者に会員特典の100%を付与
- IDXMは小数点第8位まで割り切れ、会員報酬は比例的に適用 (←按分)
時価総額ランキングはかなり低いですが、1枚当たりの金額はかなり高いのが特徴でもあるので、認知度が上がればどうなるかわかりませんね。
ICO OpenLedger/オープンレジャー(ICOO)
ICO OpenLedger(ICOO)は世界初の分散型取引所(DEX)でBitsharesのプラットフォーム上に構築されているため基軸通貨がBitshares(BTS)となっています。
OpenLedgerでは、様々な仮想通貨やフィアットに対してIOUという債券のようなものを発行しており、対応通貨と交換できるような仕組みがあります。
分散型取引所はすでに稼働しており、1日の取引量は約70BTC相当となっています。
ICOOはそもそもICOに手軽に参加するための取引所であり、現状ではあまり需要がないかもしれませんね。
EtherDelta Token/イーサデルタ(EDT)
EtherDelta Token(EDT)はイーサリアムのブロックチェーン上で発行されているトークン(ERC20)をイーサリアムを基軸通貨として取引したり、トークン同士の取引もできるようにな分散型取引所です。
先に説明した0xやAirSwapと同じようなコンセプトですね。
EtherDeltaはすべてのオーダーがブロックチェーン上で行われるので手数料が高いです。
時価総額ランキングはかなり下の方で、今後ユーザーが増えていくかどうかは正直微妙なところだと思います。
まああくまで個人的な意見なので興味のある方は利用してみるといいと思いますよ。
以上が仮想通貨の分散型取引所(DEX)の銘柄一覧になります。
間違っている点などがありましたらコメントなどいただけると幸いです。